ガレージング倉庫

ガレージング倉庫

「Iガレージ」は松本市内にある住宅と同じ敷地に建つガレージ付き倉庫です。この場所には以前から築推定60年以上の土壁の倉庫があり、その一部を車の車庫として利用してる状況でした。

建物の老朽化はオーナーも以前から気にされていましたが、建て替えを真剣に検討する決定的な出来事がありました。それは2011年6月30日に松本市が震源地となった震度5強の地震です。とりあえず見て欲しいというご相談を受け現地で確認した際は瓦が落ち、土壁は一部剥がれ落ちたりヒビが入っているなど大きなダメージを受けていました。お話させて頂く中で安全を第一に考えられていたオーナーは解体を即決され、同時に現在と同じような目的の建物を同じ場所に建てたいというご相談を頂きました。

新しく建物を設計するにあたって特に力を注いだのは耐震性と使い勝手についてです。そもそも地震の影響でこのような計画が始まったので耐震性が高くなるように設計するこは必須でした。また同じような建物とご希望されてはいましたが、今までは建物に合わせて収納したり車を停めていたので使いやすさという点では今ひとつでした。そこで収納する荷物のボリューム、詳細な使用目的、駐車スペースや出入りのしやすさを考え以前の建物とは異なる内容のプランを提案させて頂きました。細かな点では変更がありましたがプラン自体は気に入って頂くことができました。

永く使う

ポイントとしては、耐震性の向上のため壁は筋交いではなく構造用合板張りの構造体としておりまた2階の床も24mm厚の構造用合板張りとし水平構面の強さを高めています。また揺れに対して有利になるように屋根はガルバリウム鋼板縦ハゼ葺きとし軽量になるようにしています。

倉庫として収穫した野菜や漬け物も保管するので断熱性能を高めるために発泡ウレタン吹付け断熱とし1階床の土間コンクリート下にも断熱材を敷き込んでいます。外部ではガレージ部分と物置部分の一体感を増すためと、プライバシー及びガレージの囲まれ感向上のため片面に袖壁を設けました。

また、オーナーからあまり現代風に見えるのではなく土蔵の様な雰囲気にして欲しいというご要望がありましたので、サイディングの貼り分けで土蔵の様に見える色彩計画としました。内部はコストダウンと倉庫という建物の性質上多少ラフに使用しても良いように壁は構造用合板仕上げとし天井は1階2階共に構造体表しとしています。造り付けの収納棚も設置しています。

お引き渡し後オーナーから以前よりも停められる車の台数も増えたし出入りしやすいし倉庫の方も使い勝手が良い、何より安心していられるよとお言葉を頂きました。どんな建物のも新しく建てる際は、その建物をどう使いたいのか、どう暮らしたいのかを未来の変化分まで想像し検討する事が大切です。そうすることで何十年先まで気持ちよく、快適に使って頂ける建物になるのだと思います。

各部の説明

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